高木の文化・歴史
culture

2020年 高木神社の秋の大祭が行われました。

2020年 10月25日 黒川地区 高木神社にて秋の大祭が行われました。

本来は、10月29日に行われるものですが、過疎化・高齢化に加え、平成29年九州北部豪雨の影響もうけ、地元住民では対応しきれなくなってしまいました。そのため、地区外のボランティアの皆さんにも準備を手伝っていただくようにして、ボランティアの皆様に参加していただけるよう土、日曜日に行いました。

 

10月24日(準備の日)

集まっていただいたボランティアさんと、大祭の本来の様子を内藤宮司より説明していただき、その後、しめ縄づくり、餅つき、お飾りを行いました。

 

10月25日(大祭当日)

準備したお供え物をお宮の中に移し、祝詞奏上、玉串拝礼し、神事を執り行いました。

その後、来年に向け、五穀豊穣を占うためのオホシサマと呼ばれるお米を藁で包んだものを樹上に吊るしました。これは、稲魂(いなだま)信仰と言われる全国でも珍しいもので、稲の魂を毎年繋いでいく大祭の最も重要なものです。

災害以前の大祭にはまだ戻すことは難しいですが、一年、一年を大事にし、少しずつ元の姿に戻れるようにしていきます。

 

【写真】

ボランティアの皆さんに、しめ縄を作っていただきました。

草鞋(わらじ)型のお餅をつく臼

おもちに息がかからないよう、榊の葉を加え、棒状の杵を使ってお餅をつきます。

以前の姿を知る貴重な伝承者。昨年はできなかったこと。お供え物の鯛を飾るために藁を使って作ります。

お宮の中に飾るしめ縄を、6人がかりで作ります。

お供え物を移す準備をします。

本来は、後ろにある御供屋から運ばれます。

榊の葉を加え、神饌を神社内に運び、お供えします。

ミホシ改め(昨年準備したオホシサマの中のお米の状態)により、五穀豊穣の占いの結果を確認します。

来年のために、オホシサマを準備し、一年間樹上に吊るします。